IVROにはどんな効果があるのか

IVROとは、下顎枝垂直骨切り術のことです。IVROは受け口の方におすすめの術式であり、具体的には下顎切痕から下顎角に向かって下顎枝を垂直に骨切りすることによって下顎を後退させることができます。手術は全身麻酔が使用されることがほとんどで、日帰りまたは1泊程度の入院で行われます。IVROの最大のメリットは他の術式に比べ、下歯槽神経症状が出現しにくいことです。神経麻痺症状などがほとんどないため、安心して手術を受けられることができます。受け口ということで容姿を気にしている方はもちろんのこと、顎関節機能の異常に対しても有用です。術式は単純で容易なため、術後の後療法をしっかり行うことにより安定した効果を得ることができます。IVROは口腔外科の分野になるため、これらの手術を希望する際には経験豊富な口腔外科で行うことをおすすめします。

IVROはどのようにして施術されるか

IVROではまず初めにX線やCT撮影により、患者の下顎を分析します。この際に計測などを行い骨格的評価が行われます。その後3次元実態模型や咬合模型を複製し、術式に使用される器具の作成やラインの確認がされます。その他に麻酔が安全に使用できるか全身状態の把握のための手術前検査が行われます。これらの検査により手術が最善の方法で施行されるようになっています。手術の際には、局所麻酔がしっかりと浸潤したのを確認してから切開にはいります。口腔内から切開し、骨膜剥離を行います。その後術野を広く確認しながら骨切りに移ります。場合によっては骨を削り、咬合の調整を行います。血腫予防にドレーンを挿入することもありますが、経過良好であれば翌日には抜去されます。術後は咬合の安定のため、シーネやゴムにより顎間固定します。帰宅後もしばらくの間は顎間固定したまま、数回病院にて診察していきます。術後も様々なケアは必要ですが、受け口は手術によって治ります。

IVRO後に気を付けたいケアの方法

IVROの術式は単純で容易に行われることができますが、安定した効果を得るためには術後の後療法が大切です。術後はシーネやゴムによる顎間固定が行われるため、口腔内の衛生を保つために口腔ケアが重要です。OPE後専用の歯ブラシにて創部にさわらないよう歯磨きし、うがい薬を使用します。また、術度1か月程度は流動食になります。エンシュアは数種類の味があるため、好みの味は選択できます。高カロリーの流動食ですが、急激な体重減少に注意する必要があります。1か月程度で骨が癒合してくると、食事の間のみ固定を外し普通食が食べられます。1か月半程度で夜間のみ固定していきます。また、施術が効果的になるよう自力で開口訓練をすることが大切です。食事の前後にゴムによる開口訓練を行うことでより安定した咬合となります。このように術後の自身によるケアが重要です。